第91話 焼酎とスナック菓子

モトはヒラセを連れ、Y4の基地に向かった。しばらく六本木のSS第1特殊攻撃旅団の基地でたまりにたまったデスクワークの数々を超人的なスピードで片づけていたモトがY4の基地に行くのは半月ぶりの事だった。

Y4の基地では夜通し、士官候補生曹長として士官学校から原隊に復帰したユースケ・ソーンのためのパーティーが開かれていた。

「悪いな、邪魔させてもらうよ」ネジに電話した時に焼酎とスナック菓子を買ってくるよう依頼されたモトは基地の先にある深夜営業のスーパーで焼酎とスナック菓子を買ってからY4の基地にやって来た。

「紹介しよう。イハラが俺に寄越した刺客のヒラセ・チェルニー武装SS中佐だ」モトが言った。
「また刺客っすか?物騒な」ネジが言った。
「悪魔と勝負して勝てるのはY4とオレだけだからな。狙われて当然だ」モトが言った。
「本当はSS第10機甲擲弾兵大隊の大隊長だったのですがなぜ僕もここに?」ヒラセが言った。
「俺を呼び出しておきながら暴走族をけしかけ、火炎の呪文を唱えた。ま、相手が悪すぎたということか?」モトが言った。
「全然記憶に無いっす」ヒラセが言った。
「所で、士官候補生曹長、悪い時に原隊復帰だな」モトがユースケに言った。
「ユースケが帰ってきたら自分は原隊復帰するはずなのに辞令が出ないんすけど?」ヤツがモトに言った。
「あ、この部隊、部隊再編の対象部隊で、拡充する予定だから」モトがヤツに言った。
「つまり、自分は原隊に帰れない。と、取ってもいいんですか?」ヤツがモトに尋ねた。
「多分そうだろうな。ここ半月ほど9時から5時まで集中してデスクワークをこなしていたんだが、そのときにY4部隊が名前を変えて拡充されると言う文書を見つけた。その中でヤツ君の原隊復帰の文書はなかったな。あと、タクオ君がY4部隊の正式メンバーになることと1等兵への昇進が決まった。デスクワークで得た情報はそれぐらいだな」モトが言った。

「それより焼酎をストレートでくれ。全く、悪魔を敵に回すということがこんなに忙しいことだったとは思わなかったよ」モトはネジから焼酎をストレートでもらうとそれを一気に飲み干した。顔色がかわらないのが怖いとネジは思った。(つづく)

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