第9話 レッド・カーペット

「ここが平壌のメイン・ストリート、通称レッド・カーペットだ」ヤツが部下に言った。
「ここを突破するんですか?中尉」チャンソク・プフェファー下級曹長が言った。
「ああ、オレたちの担当区域はここだ。運が悪かったな」ヤツが言った。
「本当、中尉は籤運悪すぎっすよ」スンスウ・アルベルツ上等兵が言った。
「ヨンチョル2等兵は俺と一緒に偵察だ。本隊は合図とともに付いてこい。本隊は任せたぞ、チャンソク」ヤツがチャンソクに言った。
「了解。中尉、無茶しないでくださいよ」チャンソクが言った。
「ああ、そっちこそ気をつけろ」ヤツが言った。

ヤツはセミ・オートで一発発砲した。ゲリラ化した敵はすぐに打ち返してきた。戦車隊によって破壊されつくしたレッド・カーペットには瓦礫の至るところに敵が潜んでいた。
「本隊、84mm無反動砲で向こう側2軒先のオフィスビルの3階に一発ぶち込んでくれ」ヤツが言った。

カール・グスタフ84mm無反動砲
「了解」スンスウが84mm無反動砲を構えると砲弾を発射した。ヤツは再びセミ・オートで発砲した。反応はなかった。
「向かい側の瓦礫に移動する。ヨンチョル、援護を頼む」ヤツはそういうと向かい側の瓦礫へと走っていった。部隊は全員、瓦礫へと移動した。
「次は向こう側3件先の百貨店の中に移動する。援護しろ」ヤツは進んだ。向こう側の百貨店に敵が潜んでいたが、ヤツの方が早く発見した。ヤツは敵を射殺した。百貨店に転がり込んだヤツは百貨店に移動するようチャンソクに命じた。チャンソクの部隊とヨンチョルは狙撃を受けずに百貨店に移動できた。

「三軒先の旅行代理店のビルに移動する。そこから政庁の様子を見る」ヤツがチャンソクに言った。
「了解」チャンソクが言うと同時にヤツは旅行代理店のビルまで銃を構えながら走った。旅行代理店のビルにも敵が潜んでいた。ヤツが敵に最初に気づいた。敵はヤツのライフルで頭を射抜かれて即死した。

ヤツの小隊は最速で政庁へとたどり着いた。政庁のフェンスを援体物にして、ヤツの小隊は門の右側に布陣した。ヤツは強烈な妖気を感じた。(つづく)

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