| 第10話 ファインディング・ヨンチョル その頃Y4は政庁街の手前でHkp−3cヘリコプターを降りた。一行はヤツの小隊が担当した「レッド・カーペット」地区を進んだ。途中、瓦礫の中に敵が潜んでいた。ネジが敵の存在に気づき、発砲した。敵は胸を射抜かれて死んだ。Y4は全員で瓦礫の中を捜索した。どうやら単独での戦闘だったようだ。 |
![]() Hkp−3c |
| 「ヤバイヤバイ……」ネジが言った。 「マジ、ヤバイっす」コースケが言った。 「モチベーションだけは高いっすね。赤の奴等」ユースケが言った。 「ああ、全くだ」ネジが言った。 「頭下げろ!」一行が瓦礫から出ようとするとネジが伏せて叫んだ。一行は伏せた。ネジは機先を制してフル・オートで連射した。二人の人民軍兵士が銃弾を食らって、死んだ。 「現代の軍隊なのにフラックジャケットも支給されてないとはな」ネジが言った。 Y4は再び建物を援護物にしながら進軍した。一行は兵士の死体が床に転がっている旅行代理店の影からヤツの小隊を発見した。 「政庁攻略戦?ここで戦場から退場しろって……無理だ!」トモティンが言った。 「だが俺たちはヨンチョル2等兵を生還させる義務がある」ネジが言った。 「それよりも悪魔の気配を感じる。早くヨンチョルを保護して逃げたほうがいい」ユースケが言った。 悪魔の気配を感じていたのはヤツも同じだった。ヤツは注意深くその気配を追った。 「まずい、門の左側にいた部隊が突入した!」コースケが叫んだ。 ヤツはすさまじい妖気に圧倒されそうだった。ヤツが中庭を見ると、第1小隊が黒焦げの遺体となって転がっていた。歴戦の軍曹とはいえ、チャンソクは惨状を見て嘔吐した。ヤツはライフルを置くと、刻鬼の印を結んだ。印は効果を示さなかった。 「こそこそと隠れていないで出て来い、陰陽師めが」悪魔が言った。ヤツはライフルのスコープで様子を伺った。バルコニーにはキム・ジンヒュンの姿があった。しかしその瞳は赤く邪悪に光っていた。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |