| 第71話 新たなる敵 SDの人間は堕天使とシールズの遺体、コースケが撮影した画像データを引き取ると本部に帰って行った。施設庁の担当者は修理修了までY4をSS横浜本部に駐屯させるよう言ってきた。ドアがないのは不安だし寒いのでY4ユニットはSS横浜本部に駐屯することになった。 一行は車両の移動が必要なのでマサキと運転兵を呼び出した。20分後、マサキと運転兵がやってきた。マサキと運転兵は当面必要そうな道具や武器を96式装輪装甲車に積むとSS横浜本部に向かった。 一行はそれぞれの車に分乗してSS横浜本部に移動した。ヤツとコースケのアラートは解除され、ネジとトモティンのアラートになったが、ヤツとコースケは自宅に帰らなかった。仲間といないと自分が悪魔になってしまいそうで恐ろしかったからだ。モトもまた、同様の不安を覚えていた。モトは電話で妻に帰宅できない旨を伝えた。 その頃、ツナミ・ネルリンガー武装SS中将は酒に酔ってふらふらと帰宅の途についていた。ツナミが電信柱の傍らに汚物を口から吐き出していると、馬の蹄鉄の音がした。ツナミは再び歩き初めた。蹄鉄の音が迫ってきた。ツナミは早足であるいた。蹄鉄の音も速くなる。ツナミは左右に蛇行しながら走りだした。蹄鉄の音も走りはじめた。 衝突の衝撃でツナミは1mばかり跳ね飛ばされた。ツナミが起き上がろうとすると身体が硬直して動かない。ツナミが見ている前でツナミの皮膚は変質し、黒い甲冑へと姿を変えた。 「余は堕天使ベリス。魔界の騎士なり。貴様に余の力を授けよう。感謝しろ」薄れゆく意識の中でツナミはその声を聞いた。 ツナミと都心で飲んでいたキングー・アルベルツ武装SS准将もまた、馬に追いかけられていた。後ろを振り返ると真紅の甲冑に身を包んだ何者かが馬に乗ってキングーに突っ込んできた。キングーは千鳥足で懸命に走ったが馬に6mばかり跳ね飛ばされた。キングーは失神した。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |