第6話 悪魔を哀れむ歌

「いよいよ真打登場、親衛軍のゾンビが10体登場だ」ヤツはそういうと発砲した。1体のゾンビが倒れた。ネジが発砲する。2体のゾンビをネジが倒した。ユースケが発砲する。ユースケも2体のゾンビを倒した。トモティンは炎の呪文を唱えた。3体のゾンビをトモティンが倒した。コースケも炎の呪文を唱えた。1体のゾンビ兵士が残った。ゾンビ兵士のデタラメな射撃は外れた上に、ゾンビ兵士のAK47突撃ライフルも壊れた。ヤツは引き金を絞った。ゾンビ兵士は頭を吹き飛ばされ、倒れた。

AK47 7.62mm突撃ライフル

「妖気を感じない。これで全てか?」陰陽師のユースケが言った。
「ああ多分。街を支配していた妖気を感じない」陰陽師のヤツが弾倉を交換しながら言った。
「陰陽師さんが言うなら間違いない。やっとおわったんだ」魔術師のトモティンが言った。
「ところであの悪魔、何者だったんだろう」魔術師のコースケが言った。
「さあな、政庁の中まで行って調べてみるか?」陰陽師のネジが言った。
「それだけは勘弁」コースケが言った。
「じゃあ、俺は政庁の中に行くぞ」ヤツが言った。
「え?」Y4が口を揃えて言った。
「妖気は感じられない。でも、あの悪魔の正体は気になる」ヤツが言った。
「OK、行ってみよう」ネジが言った。

一行はゾンビ兵士にも、生身の兵士にも遭遇しなかった。執政官室に行くと執政官の日記が残されていた。日記は革命戦線の公用語である北京語で書かれていたが、陰陽師は漢文に通じているので、ヤツ、ネジ、ユースケの3人は読むことができた。

「戦闘開始から3日、いよいよ第三帝国軍がこの政庁にせまっている。この街に生き残りを集めたら兵士がたった34人しかいなかった。我々は第三帝国に滅ぼされる。私、ウラディミール・ザオはルイ・サイファーと名乗る悪魔と契約するつもりだ」

「戦闘開始から4日、死の堕天使となった私は34人の兵士を魔術で殺し、ゾンビに変えた。通常弾しか持たない第三帝国軍はここフンマリ政庁という罠に向かってやってくる。正直言って楽しみだ」

ユースケは日記を読みあげるとそれを閉じ、バックパックに押し込んだ。

翌朝、死体をついばむカラス以外いないフンマリ政庁地区を機甲擲弾兵F中隊が占領し、入れ替わりでヤツとY4は空港へと引き上げた。(つづく)

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