| 第48話 地下鉄の悪夢 「ここにゾンビはいなさそうだ。ヤツさんとコースケは奥のエスカレータから、俺とトモティン、タクオはこのまま降り返しのエスカレータで降りる」ネジが言った。 「ちょっと待った。下のフロアには確実に大量のゾンビがいるんだろ?だったら分散は危険だ。このエスカレータから全員で降りよう」ヤツが先頭車両側のエスカレータを指差し、言った。 「名案だな。そうしよう」ネジが言った。一番先頭で降りるのはヤツとネジだ。ヤツとネジは地下5階が見えてくると銃で弾幕を張った。エスカレータの終点で死体を貪っていた4体のゾンビが破壊された。 地下5階は地獄だった。一度は車両の扉と窓を全て閉じ、抵抗した形跡が見られるが扉と窓は無残にも壊され、生きている者はゾンビに車両から引きずり出され、その肉を食われている。プラットホームの上で、多くのゾンビが死体をむさぼっている。 「生存者がいる見込みは0だが駅が火災を起こす恐れがある。火、炎、電撃の呪文は使うな」ネジが言った。陰陽師のネジとヤツには命運を感じる「死神の目」の能力がある。このフロアは死が支配していた。ヤツは神風の印を結んだ。ヤツの神風で80%のゾンビが聖なる風に切り刻まれた。 「衝撃波よ不浄なる者を切り裂け!」トモティンが衝撃波の呪文を唱えた。トモティンの衝撃波で10%のゾンビが倒れた。 「切り裂け!」呪文詠唱を思いっきり短縮したコースケが魔力を込めて衝撃波の呪文を唱えた。10%のゾンビが倒れた。ゾンビは全滅した。 「遺体はどうする。凄い数だぞ」ネジが言った。 「離れろ。呪文で遺体を清める」トモティンが言った。トモティンは強力な破魔の呪文を唱えた。遺体は清められた。重く垂れ込めていた死の気配が消えた。 「一応半蔵門線のホームも見ておきたい。いいか?」ネジがヤツに言った。 「俺は構わない。って言うか遭ったゾンビ全てを撃ち殺したい気分だ」ヤツが言った。 一行は半蔵門線のホームに向かった。が、偶然にも半蔵門線の車両は入線していなかった。行きは9番出入り口から来た一行はマルキューの中に入ろうとした。が、マルキューは固く扉を閉ざしていた。一行は8番出入り口から出てハチ公の前に出た。 「任務完了。遺体回収部隊の派遣を要請する」ネジがイハラに言った。 「御苦労だった。が、まだ戦いは終わっていない。いつでも出撃できるよう、SS渋谷支部で待機してくれ」イハラが言った。一行はSS渋谷支部で仮眠をとった。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |