第39話 任務完了

「またお前か。よほどこの世界に未練があるようだ」ネジが刻鬼の印を結んでいるとサマエルが強烈な呪殺の呪文を唱えた。ネジは死んでしまった。ヤツは銃でサマエルの眉間を狙った。が、外れた。トモティンもG36Cでサマエルを撃った、が、外れた。
「聖なる爆炎よ。邪なる存在を焼き尽くせ!」コースケは聖なる爆炎の呪文を唱えた。サマエルは爆炎に包まれ、息絶えた。タクオはネジに蘇生の呪文を唱えた。ネジは復活した。

「なぜ、シャムスカ将軍は堕天使なんかに取り憑かれたんだろう?」タクオが呟いた。
「さあな、でもシャムスカの死で全ては終わりだ。合図の黄色い煙幕弾を窓の外に投げ捨てよう」ネジはそう言うと黄色の煙幕弾の安全ピンを引き抜き、窓の外に投げ捨てた。外で待機していた機甲擲弾兵が中に入って来た。書類などは全て押収され、SD(SS保安情報部)に引き渡されることになっている。

Y4の仕事は終わった。Y4のメンバーは無傷で占領された大分空港に向かった。西日本の空港は大分と鹿児島、宮崎を除く全ての空港が激戦地になり、破壊された。Y4は大分空港から羽田空港に向かう輸送機に乗りこんだ。

「戦いに勝ったが、敵の思惑通りことが運んだようだな。西日本の都市、空港、港湾施設、工業地帯は壊滅的被害を受けている」窓から外を眺めていたヤツが言った。
「敵?」トモティンがヤツに尋ねた。
「第三帝国を破壊したい奴らは大勢いる。旧北朝鮮とラジバンダリ、クレンダスの革命戦線軍の残党、その他の大国と言ったところか?」ヤツが答えた。
「シャムスカ将軍が悪魔に取り憑かれていた事実そのものに背後の敵の存在を認めなければならない」ネジが言った。
「面倒くさい仕事はSDとかゲシュタポ(秘密警察)とかの頭のいい人たちに任せるっす。俺たちはあまり考えるのに向いていないっす」コースケがいった。
「この飛行機、結構揺れるっすね」タクオは青い顔をしている。
「民間機みたいな快適さを軍用機に求めるな」ネジがタクオに言った。
「そうっすね」タクオが答えた。

1930時に羽田空港についた一行は空港内のカレーショップでカレーを貪ると電車で基地まで帰った。(つづく)

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