| 第36話 恫喝 「函館港ヘリポート、こちらSS第1特殊攻撃旅団長の使者で同部隊主席参謀のモト・スタインホフ武装SS大佐だ。着陸許可を求む。却下されたら敵対行為とみなし攻撃する」モトが無線で函館港ヘリポートに通告した。一行は襲撃用装備を整えてからヘリに乗り込んでいる。 「こちら函館港へリポート。北部方面軍の命令により、着陸は許可できない」管制官が言った。 「ネジ、ヘリ備え付けの機銃で威嚇射撃しろ。建物、人員には当てるなよ」モトが言った。 「了解」ネジはヘリのドアに備え付けられている機銃で威嚇射撃を行った。 「繰り返す。着陸を許可しろ。我々の着陸を認めない場合、反乱に加担したものとみなす」モトが無線で管制官に言った。 「了解した。着陸を許可する」函館港へリポートの管制官が言った。 「着陸したら銃で民間人を脅しながら函館港の灯台を強襲する。わかったな」モトが叫ぶ。 「民間人は撃っちゃダメですよね」ヤツが叫ぶ。 「当たり前だ。相手が海軍の軍人でも撃つな。あと、ヘリを盾にしたい。左側の扉は使うな」モトが言った。 「了解!」モトとネジ、トモティン、コースケ、ヤツ、タクオの6人は右側の扉から降り、ヘリポートのゲートを飛び越えて灯台へと向かった。一行はライフルを抱えて走っていたにもかかわらず函館の人々はそれを映画やドラマのロケだと勘違いし、何のトラブルも起きなかった。一行は一発も発砲せずに函館港の灯台にたどり着いた。灯台の入り口には海上保安庁の歩哨が立っていた。一行はそれぞれの判断で援護物の背後に隠れた。 「SS第1特殊攻撃旅団だ。友軍である海軍輸送艦の入港を許可させろ。お前で無理ならオレが出向く」モトが言った。しばらくすると北部方面隊の大佐が出てきた。 「北部方面軍はSSと東部方面軍の軍事作戦に協力しない。これは北部方面軍幕僚会議で決まったことだ」北部方面隊の陸軍大佐が言った。 「我々への非協力は反乱軍への支援行為とみなす。これで貴官は敵になったな」モトが言った。 「北部方面軍は中立を保つ」陸軍大佐が言うと同時にモトが大佐の胸にハイキックを見舞った。大佐は気絶した。 「危うく殺すところだった。さて、先に進もう」モトがいった。あまりに強引なやり方にY4のメンバーは恐れをなした。 「そこのSS、武器を下ろせ」海上保安官がM92F拳銃を構え、言った。 「どっちが武器を下ろす立場か考えろ」モトがいった。他の5人も銃口を海上保安官に向けている。海上保安官は銃を捨てた。 灯台のコントロール室まで到達した一行は港湾管理局の担当者を脅して海軍歩兵第1大隊の車両と兵員を載せた海軍の輸送艦を入港させた。輸送艦が入港すると、一行は灯台を去り、ヘリポートに戻った。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |