| 第32話 復活の日 タクオは呪文を唱え始めた。長い呪文の末、ジョンファンが生き返った。これを見ていたアメリカ人はみな呆然とした。 アメリカ人が呆気に取られている間にモトは司令部の作戦会議室にたどり着いた。司令部はもぬけの殻だったが、作戦会議室には破壊されていないパソコンと多数の書類があった。。モトは慣れた手つきでパソコンを解体するとハードディスク2台を入手した。モトはハードディスクをこっそりと背嚢に隠し、アメリカ人が来る前に机の上に散乱している書類に目を通した。書類には特にめぼしいものはなかった。C中隊に同行していたCIAのエージェントはパソコンを壊したのはムジャヒディンだと勘違いし、激怒した。CIAのエージェントは金庫を開いた。金庫の中には軍資金のやり取りを記した明細書が入っていた。 「なんてこった!スポンサーはガルフの王子たちか!」明細書を見たCIAのエージェントが叫んだ。 モトは単細胞のCIAエージェントとは反対に、これは世界を破壊する戦争への招待状と受け取った。次に湾岸諸国全てを敵に回して戦争をしたら湾岸諸国からの石油の供給が停止し、戦争遂行はおろか、日常生活にまで悪影響が出る可能性がある。第三帝国はハンガリーとロシアから石油を入手しているが、米州連合と帝国主義連盟に圧力をかけられて湾岸諸国との戦争に巻き込まれるかもしれない。 モトは一刻も早く帰国して、ハードディスクを分析したかった。 「仲間が死のショックを受けている。ハンヴィーを1台手配してくれ」モトはCIAのエージェントに言った。 |
![]() ハンヴィー |
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「いいだろう。探し物はみつかったかね?」CIAのエージェントが言った。 「ここが『ザイオン』ではなかった。それだけだ。オレの用事は終わった」モトが言った。CIAのエージェントのとりなしで1台のハンヴィーを調達したモトは一行を連れてこの戦争で米州連合の支配下に入ったシンバンドの空港へと向かった。シンバンドからパキスタンのイスラマバードまで旅客機で移動した一行は日本への帰路に着いた。 次のページに進む メニューに戻る |