| 第28話 28日後 ジョンファンが情報収集を行っていたその頃、スンジンはアフガニスタン南部のムジャヒディンの拠点に連行された。スンジンを待っていたのは元北朝鮮の大尉、ヨンハッ・ジャミル・アル・メハレルだった。精鋭部隊4.25旅団の紫のベレー帽に北朝鮮時代の階級章が襟についたアフガニスタン独特の長い丈のシャツ姿のヨンハッは王家のことについて執拗なまでにスンジンに尋問した。そして、スンジンが使い捨ての皇子であると何度も繰り返し言った。最初はヨンハッの言うこと全てがデタラメだと思っていたスンジンであるが、20日以上も救援部隊が来なかったため、ヨンハッの言うことが正しいことのように思えてきた。 ヨンハッはスンジンが捕虜になったのも最新兵器を大韓王国に提供することを拒んだ米州連合のせいだとスンジンの怒りに火をつけた。そして自らの腹の傷を見せ、大韓王国軍の拷問で負傷して腎臓の機能の3分の1を失ったと言い。大韓王国に人権擁護の4文字は無いとまで言い放った。 捕虜になってから28日後、スンジンの反王家、反米感情は頂点に達していた。ヨンハッは30発の弾丸が装てんされているAK47突撃ライフルをスンジンに手渡すと、作戦本部から去っていった。 |
![]() AK−47 7.62mm突撃ライフル |
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一方、ジョンファンは第三帝国領から軍人がお忍びでソウルに買い物に来ることを麻薬の売人から聞いた。そして、第三帝国の将兵相手のバーと売春宿があることを知った。そこでジョンファンは一人の賞金稼ぎに出会った。 賞金稼ぎとは正規軍が活動できない地域での暗殺を生業としている者でそのほとんどが元軍人なので現役の軍人とのコネもあるようだ。ジョンファンはヒデと名乗る賞金稼ぎにSS第1特殊攻撃旅団主席幕僚のモト・スタインホフ武装SS大佐を紹介された。ヒデのコンピュータでモトとメッセンジャーで交信したところ、モトが基地がある横浜市内の焼肉店を接触場所として指定してきた。ジョンファンは交信を終えると早速仁川(インチョン)国際空港の最終便で成田に向かった。ジョンファンは何とか千葉までたどり着いたが、横浜まではたどり着けなかった。ジョンファンは千葉市内のホテルに泊まり、レンタル携帯でモトと時間の打ち合わせをした。 待ち合わせ時刻の5分前に横浜市内の焼肉店に入ると、店の主人が階段を指差した。階段を上ると灰色の軍服に身を包んだモトがいた。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |