| 第24話 魔王 執務室の安楽椅子に座っていたのは魔王ベルゼブブだった。ベルゼブブに対してネジが「刻鬼」の印を結ぶ。がベルゼブブは平然としている。ユースケも「刻鬼」の印を結ぶ。ベルゼブブは中指を立てながら聖なる刃に切り裂かれて消えた。 「魔王のわりに潔い散り際だったね」コースケが言った。 「あいつはすぐに新しい肉体を捜してくるさ。その時に勝てるかどうかは行方知れずだね」ネジが言った。 「それより、ボスキャラ倒した後って城とか宮殿とか必ず壊れるよね」コースケが言うと同時に天井が崩れ始めた。 「逃げろ!」Y4が口をそろえて叫んだ。 そんな時に限って目の前にゾンビが現れる。5体を連射で倒すと一行は出口を開き、できるだけ遠くまで走って逃げた。 振り返るとホーンテッドマンションと化した宮殿は大地に埋もれていった。 「い、いてぇ!やっちまった。肉離れだ」ユースケが足を押さえていった。呪文や術を使えば簡単に治る傷だが、あえて治さないことにした。そうすれば怪我の治療のため、ユースケが士官候補生学校に入れるからだ。 「おめでと、これで来年は少尉だね」コースケが言った。 「お前ら3人で何ができるんだよ、頼むから怪我を治してくれ」ユースケが言った。 「羞恥心も悲愴感も3人だからY3ってことで」トモティンが言った。 「そういう問題かよ!」ユースケが言った。 「レポートに困ったら俺に相談しろ。少しは頭を使え」ネジが言った。 「SSを解雇されたらどうするんだよぉ」ユースケが頭を抱えた。 「その可能性も捨てきれないね」コースケが言った。 「でもいつかは士官候補生学校には行かなきゃならないんだし、ここは怪我しておけ」ネジが言った。 そして念願どおり、ユースケの後送と士官候補生学校後期課程への編入が決定した。(つづく) 次のページに進む メニューに戻る |