第11話 聖なる刃 

「右側の部隊の指揮官、あれヤツさんっす」旅行代理店の建物に身を潜めながら偵察していたコースケが言った。
「敵は魔王ロキ。トモティン、お前の力じゃ倒せない。ミスリルの弾丸を装填してライフルで一発を狙え。陰陽師は刻鬼の印を結べ、抵抗されても一発狙いだ」ネジが言った。
「了解」Y4が言った。トモティンはミスリルの弾丸を装填した。

その頃ヤツの小隊も動いた。

「ヨンチョル2等兵、射撃優秀者だそうだな。この弾丸を装填して、キム・ジンヒュンを狙え。残りはヨンチョルのために射撃情報を集めろ」ヤツが言った。
「了解」ヤツの小隊が応えた。ヤツは再び刻鬼の印を結んだ。しかし、また抵抗された。ヨンチョルがライフルでキム・ジンヒョンを狙った。が、外れた。

Y4がキム・ジンヒョンを攻撃する。ネジが刻鬼の印を結ぶ。しかし、敵に抵抗される。ユースケも刻鬼の印を結ぶ。キム・ジンヒョンは怪物の姿になり、聖なる無数の刃に切り裂かれた。

「Y4か?」ヤツは後ろを見た。見知った顔が旅行代理店の中にいる。

「ヨンチョル2等兵、貴官を迎えに来た。詳しい話は本部でする」ネジがヨンチョルに言った。
「なぜですか?じ分はたを離れたくありません」ヨンチョルがたどたどしい日本語で言った。
「ヨンチョル、行け。2等兵が一人いなくなっても戦力に問題はない。それにこの街で感じていた妖気も今では感じられない。後は俺たちに任せろ」ヤツが言った。
「わかりました」ヨンチョルはY4に伴われてレッド・カーペット通りをヘリの待機地点まで戻った。

ゲリラはヤツの部隊が政庁の建物に第三帝国旗と大韓王国旗を掲げると抵抗をやめ、降伏した。

ヨンチョルはその様子をヘリの窓から見ていた。

「お前大韓王国の皇太子なんだってな。仲良くしようぜ」ネジが手を差し出した。ヨンチョルには訳がわからなかったがその手を握り締めた。(つづく)

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